今までに北京で上海ガニは何度も食べたことがある。濃い味と独特の匂いで好きにはなれなかったが、上海旅行で上海ガニは外せない。上海ガニの美味しい時期は11月とのことだが、知人曰く「養殖しているのでいつでも美味しく食べられる」とのこと。その知人の勧めで「孔乙己酒家」に。
雰囲のある店内。
オーダーしたのは上海ガニのコースメニュー(238元)と紹興酒飲み比べセット(40元)。そしてカニ分解(10元/匹)のオプションも付ける。
一般的に紹興酒・黄酒は年代が経てば経つほど、酸味が和らぎ甘みと粘度が高くなる。今までに飲んだ紹興酒で一番古いものは古越龍山8年物。飲み比べセットの内容は、満堂紅(原浆)、満江紅(30年)、江南紅(20年)、花雕王(20年)、加飯(5年)。それぞれの表記が製造元ベースなのか(满堂红など)、カテゴリーベースなのか(花雕王など)、製法ベースなのか(加饭)なのか、よく分からず。30年物の紹興酒はマイルドでドロドロだという予測に反して若い黄酒っぽい口当たりであったのが驚きであった。酸味と甘みのバランスが一番気に入ったのは花雕王(20年)。
この日は人生初めてカニ解体のオプションを付ける。この判断が正しかった。小ぶりの上海ガニが見事に分解されてやってきた。決して自分(素人)では特定不可能な可食部まできれいに取り出されていた。上海ガニを食べるときの分解はプロに頼まなければならない、ということを知った日であった。
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