[ガーナ再訪記42]ゴールデンチューリップホテル ~活躍する大人の条件と協力隊時代の憧れ

1. 活躍する大人の条件と協力隊時代の憧れ

ジェフリーアーチャーのケインとアベルを読んだからかもしれない。或いはリチャードギアのキングの報酬を観たからかもしれない。地方に住む高校生の私は80年代のアメリカ文化に憧れ、「活躍する大人」の条件を自分の中で決めていた。

ジムのトレッドミルで強めのジョグ、プールでは颯爽にクロール

高校生の私には、わざわざトレッドミルの上を走る意味(外を走れば良い)が分からず、また苦痛でしかないスイムを好んでやる理由も分からなかった。理解はできないが、都会風な感じがして憧れはしていた。

そして協力隊時代。首都で会合がある際に、JICAの関係者や金を持っている協力隊隊員はゴールデンチューリップホテルに宿泊していた。

ゴールデンチューリップホテルにはジムやプールがあり、また蚊帳のないベッドがある。噂では併設のレストランはアクラで最も美味い料理を提供してくれるとのこと。ジムやプールがあるということで興味はあったが、一泊US$100以上ということで自費での宿泊はありえなかった。US$100といえば当時の一か月の生活費以上だ。

いつかゴールデンチューリップホテルに宿泊するだけの経済力をつけよう。そのときはジムで走ってプールで泳ごう。

協力隊時代に思い描いた夢であった。

2015年から始めた「死ぬまでにやる100のことリスト」、真っ先にこの夢を思い出した。

当然、今回のガーナ再訪の旅程を決める際も真っ先にこのホテルのブッキングを確認した。

2. 夢が実現した日

E氏宅で美味しいフーフーを食べた後、首都の空港近くに位置するゴールデンチューリップホテルに向かう。その時のワクワク感は言葉にしがたい。

ティファニーで朝食を、ゴールデンチューリップで宿泊を

といった感じだろうか。

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ゲートの前で。

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ロビーにて。完全におのぼりさん。

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ホテル内の床屋。実は協力隊時代に一度だけ、ここで髪を切ってもらう。30ドルだったと記憶している。

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土産物屋の前にあったオブジェ。トラウマになりそうなインパクト。

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プール!

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欧米人ばかり。アジア人ゼロ。

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夢が実現!

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ホテルのジム。液晶画面のトレッドミルなど設備は最新。

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テニスコート

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蚊帳のないベッド。

3.現実

社会人になりホテルも頻繁に利用するようになった。また健康維持のためのジョグやスイムも始めた。

その上で活躍する大人の条件を見直してみると、世界で活躍するエグゼクティブは私のイメージとは異なっていた。

ホテルの宿泊客を観察する。そもそもホテルでプールに行く宿泊客は居ない。居ても平泳ぎで端につくたびに一休み。ジムのトレッドミルはウォーキング用。大して動いていないのに大きめのタオルを首に下げ大量のスポーツドリンク。腹や腰の脂肪を支える筋肉は発達していないし、うつむくと二重アゴ。明らかに自分の食欲をコントロールできていない。

鏡で自分を見ているようだ。

宿泊や食事する場所とエグゼクティブとは関係がない。

いずれにしろ、死ぬまでにやる100のことリストNo.86「ゴールデンチューリップホテルに宿泊する」達成である。

4. Africa-Japan.com

実はゴールデンチューリップホテルに宿泊したのは別の目的があった。

今回のガーナ再訪の大事な目的であるAfrica-Japan.comの基本契約を調印する場所として、ゴールデンチューリップホテルがふさわしいと考えていたからだ。

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