アディドメ高校での全校集会でのスピーチを終え、生徒とアディドメ高校の校歌を歌い、アディドメ高校の素晴らしい発展を見た私は「ガーナ大好きモード」に入った。
協力隊参加前の体重は54キロ、半年も経たないうちに体重は42キロまで減った。原因は主食であるバンク―が口に合わなかったことだ(詳細)。しかし、ガーナ大好きモードに入った私に怖いものはない。
今だったらバンク―を食べれる。
そう思ったら居ても立っても居られなくなった。協力隊時代によく行っていた藁ぶき屋根の青空食堂は建物の中に移動して洒落た食堂になっていた。まずカラカラに乾いた喉にはギネス。懐かしい味である。
そしてバンク―。こぶし大の単位でオーダーするが、この日は久しぶりのバンク―ということもあり、1玉だけを頼む。右手を石鹸で洗い、いよいよ懐かしのバンク―に取り掛かる。
アツアツのバンク―を指でこねて冷ましながら引きちぎる。そしてチリスープの中に浸して、スープが垂れないうちに口に持ってくる。口に入れた瞬間、懐かしい酸っぱさが口いっぱいに広がる。協力隊時代は、この酸っぱさが苦手で食が細くなっていった。
しかしこの日は、その酸っぱさが心地よく感じる。バンク―の酸っぱさとチリスープのスパイシーさが程よくマッチして美味い。食感も悪くない。喉にスルスルっと入っていく感じである。
本当に美味い。協力隊時代になんで苦手だったのか理解できない。味覚が代わったのかもしれない。当時の私は学生でいわゆる普通のものしか食べてこなかった。その後、社会人となり高級なものから珍しいもの、シドニーや北京で国際色豊かなものまで色々な食事をしてきた。オーストラリア人のソウルフードであるベジマイトも問題ない。その結果、バンク―のような発酵食品を美味しく食べられる体質になったのかもしれない。
ただし中年になった今でも克服できない食品が一つだけある。中国の臭豆腐(チョードウフ)、これは一生かけても美味しく食べられる自信はない。
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[…] 昼食でバンク―を食べた後、気持ちも身体も完全にガーナモードになり、その足でデフィメ村に向かう。以前であればボルタ川を渡るためにカヌーを漕がなければならなかったが、今はB […]
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