1.ジョグを始めたきっかけ
私は性格が悪いので「いかにして相手の急所を突いた嫌味を思いつくか」に腐心する。一方でカミさんは全くと言っていい程、悪意のある事は言わない。しかしシドニー駐在後半、何かつまらないことで喧嘩した時、私に対してこう言った。
女子生徒から気持ち悪がられている数学教師みたい。
多分これが今までカミさんが放った唯一の悪意のある言葉だろう。シドニー駐在で美味しいオージービーフとワインにハマってしまい、体重は75キロ近くになっていた私に、この言葉は効いた。「運動して体重を落とそう。」と決意した瞬間であった。それ以来、シドニーハーバーの周りの軽いジョギングから始め、日本帰国後はマラソンからスタートし、100キロマラソンやトライアスロンへと発展していった。空気が悪い北京でも健康維持と北京生活にアクセントをつけるためにジョグやマラソン、トライアスロンを続けている。
2. ソガコフェ~アディドメジョギング断念
折角ガーナまで来たのだからジョギングしようと思っていた。ソガコフェからアディドメまで距離にすると約20キロ、ゆっくり走って2時間の距離である。大した距離ではない。ただサバンナの中に延びる道路の脇を走ることになる。車もそうだが、どんな野生動物が潜んでいるかも分からない。E氏も「何が起こるかわからないから一緒にジョギングする」とは言っているがアディドメまで走ると聞いて躊躇していた。そして何より私の危機感知センサーが「止めておいた方が良い」と言っている。
3. ソガコフェ街中ジョギング
アディドメまでのジョギングは断念し、ソガコフェの街中でジョギングすることにした。E氏とE氏の奥さんも来てくれるとのこと。ホテル前に朝6時前に集合して、ボルタ川方向に三人で走り始める。早朝の心地よい乾いた空気や庭を掃く音、次第に晴れてくるモヤ、快適なジョギングだ。
E氏もE氏の奥さんも走り慣れていないとのことで、途中の歩きを入れながら5キロ超を走る。道中いろいろな人に声をかけれらる。外国人が早朝にジョギングしている姿は珍しいようだ。その声をかけてきた人の中に私の元生徒が居た。
「ボス!ユーィチ!」
覚えてくれていた。私の方は、顔と性格はハッキリと思い出せるのだが名前が思い出せない。「You」という二人称で誤魔化しながら当時の昔話に花を咲かせる。結局最後まで彼の名前を思い出せなかった。。。なんて名前だっけ?
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