協力隊以前の私は実験や論文準備に追われて研究室に寝泊まりする典型的な理系人間であった。
しかしガーナに赴任して以来、一年を通じて同じ時間に就寝・起床する規則正しい生活を送るようになった。電気のない夜、アルコールランプの下で本などを読んでいると目が疲れて翌日メヤニで目が開かなくなることがしばしばあったことが一番の理由である。マラリア等の病気対策でしっかりと睡眠をとろうとしていたことも理由である。
更に赤道に近いガーナは夏至と冬至の日中の時間の差が30分しかない(東京は5時間)。一年を通して太陽とともに起床・就寝することで生活のリズムを安定させることができる。ガーナから日本に帰った後もこの朝型の生活を続け、今でも起床時間は4時~4時半、朝の仕事までの時間は資格試験対策やジョギング・スイムといった運動をしている。
ちなみにこの再訪記の殆どは朝の時間にザッと書いている(若干寝ぼけているので誤字脱字は許してほしい)。
さてガーナ再訪時の初めての夜、北京との時差が8時間あり飛行機でも中途半端に寝ていたので睡眠に影響がでるかと思われたがしっかり寝ることができ、この日も4時に起きた。私の体内時計は「何時間寝たか」という絶対的(主体的)なクロックに基づいて動作しているのではなく、「太陽」という客観的なクロックに基づいて動作しているようだ。
E氏との待ち合わせ時間まで時間があるので、ホテルの周辺を散策する。ソガコフェの街は幹線道路沿いということもあり、協力隊時代から開発が進んだ地域であった。大型トラックや乗り合いバス(トロトロ)が行き交う宿場町、それから陶器が有名な街である。
散歩から帰って部屋でキューブをしていると、ホテルの従業員がノックをしてきて「朝食はネスカフェかリプトンか」と聞いてきた。朝食付きのホテルだとは知らなかった。E氏の家で朝食をとることになっていたので「要らない」と答える。ちょっと勿体ないことをした。

気温は25℃くらい、気持ちの良い朝。

ゲートに書いてあった画。WOEZORとはエベ語で「ようこそ!」の意。

駐車場の壁に書いてあった刺激的な絵

放し飼いにされている鶏。盗まれないのは治安の良さだと思う。
E氏に迎えに来てもらいE氏自宅に。既にパンとコーヒーが用意されていた。ガーナの一般的なパンはシュガーブレッドとバターブレッドだ。
協力隊時代に私が「シュガーブレッドは甘すぎて朝食には相応しくない」ということを言っていたことをE氏は覚えていたらしく、この日はバターブレッドのサンドイッチを用意してくれていた。言った本人が忘れていることを覚えていてくれてバツが悪い。
コンデンスミルクに更に砂糖を入れたコーヒーと、バターをベッタリ塗ったバターブレッドのサンドイッチ。ガーナの味を思い出した。

E氏自宅での朝食。たっぷりのコンデンスミルクを入れたコーヒーは美味い。
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