[中国映画]喜怒哀楽の要素を並べただけ(澳门风云2)

私のような特に映画好きでもない人間にとっては、映画の主題は一つ、それにアクセントをつける要素が一つあれば良い。例えば「幸せの黄色いハンカチ」は「哀」を主題にエンディングでは「喜」であり、ジャッキーチェンのカンフー映画は「楽」が主題で復讐時は「怒」となる。ストーリーは単純であればある程よい。

一方で今回鑑賞した澳门风云の続編である澳门风云2。喜怒哀楽の全ての要素が単純列挙された映画の印象である。鑑賞中、笑うべきシーンなのか、悲しむべきシーンなのか、或いは推理するシーンなのか、を常に考えなければならないという印象を受けた。ベースは「喜」なので最後の最後は笑わせてくれると思ったが見事に裏切られた。

加えて、ストーリー中に明らかなアンバランスが存在する。例えば、自然界の物理法則を無視してトランプカードを操作できる奇術師の賭博インチキは共謀者との単なるカードの入れ替え。ワニをも退ける大声を有する少女の必殺技の出番は一回だけ(全てはこの必殺技で解決できたような気がする)。

何れにしろ、今年の北京地下鉄の広告スペースの多くを占めていた澳门风云2。それなりに人気があった作品だったのだろう。この面白さを知るにはもう少し中国滞在する必要がありそうだ。

中国語の勉強になる度 ★
香港/マカオに行ってみたくなる度 ★
タイ度 ★★★★

2016年中国映画鑑賞記録

23省5自治区4直轄市2特別区映画鑑賞チャレンジ 2/34
中国歴史(24王朝/時代)映画鑑賞チャレンジ 1/24

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