野辺山ウルトラマラソンで100km完走(13:06:01)。
13時間の苦行の末、ゴールした時の達成感は何事にも代え難いものであった。以下、備忘録。
【前日】
- 今回が初めて家族不帯同の宿泊をしてマラソン大会に参加。週末に家族を家に残す後ろめたさを感じる。
- 直行バスは新宿発。大きな事故の報道があった後だったため、まわりの乗客のほとんどがシートベルトしてた。
- 宿泊先は八ヶ岳グレイスホテルの4人の相部屋。
- 同室のウルトラマラソン経験者の方々にイロイロとアドバイスを貰う。世の中には、「トレイル」という山を走るという競技が存在し、それ専用のシューズがあるとのこと。野辺山はそれら装備がないと完走は難しいとビビらされる。その他、制限時間が厳しめのこと、山坂がハンパないこと、など、野辺山がウルトラマラソン初挑戦であることを後悔する。
- 朝早いこともあり、8時に就寝。空調の温度設定が狂っており、猛暑の中の睡眠となる。相部屋の「間合い(ルール)」もわからず、何時間も我慢する(布団がかすれる音をさせないために寝返りもできない状態) 結局、良く寝れないまま起床時間(2時)になり、激しい頭痛に襲われる。(後で同室の人に聞くと、同じく暑かったとのこと。) 朝食をほとんど食べられず、オレンジジュースとみそ汁で腹を満たす。
- 会場に着くと、大会独特の興奮した雰囲気で、頭痛が少し和らぎ、会場のエイドでコーヒーや梅干しをいただく。
- どこかの大学のチアリーダーの応援と、降水確率0%の絶好のマラソン日和!との村長の挨拶のあと、いよいよスタート!
【Start-20k lap-02:21:26】
- 体調が良くないこともあり、「前の人は追い抜かさない(歩いている人は除く)」とのルールを決める。
- 5km地点位から砂利道+登り坂になり、マラソン大会というよりも登山大会。道幅が狭く、比較的足場の良い轍部分は歩いている人専用になる。(歩いている人は左の轍へ、といったようなルールがあれば、もう少し整然としていたと思う)
- 20kmのコース最高地点(横岳中腹)周辺は絶景。カメラを携帯していなかったことを後悔。
【20k-40k lap-2:09:01】
- ひたすら続く下り坂。足場の悪いところをマラソンシューズで下ることは非常に棄権。
- なるべく前傾姿勢を保ち、膝でブレーキをしないように心がけるが、岩が動いてギクシャクした走り方になる。
【40k-60k lap-2:22:12】
- 燃料が枯渇してきており、エイド毎にコーラをいただく。100km中の6割はコーラの糖分で動いていたと思われる。
- この区間は街中。いろんな方々から応援いただいた。感謝です。
- 58kmでTシャツを着替える。靴下やズボンも預けていたが、着替える気力が残っていない。ただし、脚の柔軟性は十分に残っていた。残りの7時間強でフルマラソンの距離を走ればゴールする、との計算を頭の中で何回も行う。
【60k- 80k lap-3:03:44】
- いよいよ野辺山名物馬超峠。前半は比較的緩い上り坂。71kmのチェックポイントまでは比較的良いペースで歩きと走りを繰り返す。
- 71kmを過ぎてからは、心が折れそうになる上り坂が続く。当然、全て歩き。小雨も降り始め悲しい気持ちになる。エイドではコーラが見当たらず、バームウォーターとグミで腹を満たす。
- 79kmの峠のエイドの後はひたすら下り坂。
【80k- Finish lap-3:09:38】
- 馬超峠から、キロ6:30のペースで駆け下りる。後から思ったが、この区間を頑張りすぎた。
- 膝の痛みも少なく87km地点の着替えポイントで燃料補給。ただし、ここでもコーラがない。オニギリやパン等の固形物を食べる気がせず、薄いバームウォータで腹を満たす。
- 90kmを超えたところで燃料切れ。全身に悪寒があり、特に手の指先には感覚がなくなる。膝の痛みも耐えられるレベルではなくなり、下り坂も歩く。
- 頑張れば13時間を切れるペースだが、ムリに走って途中棄権というリスクを考え、歩くことにする。今思い返すと、この判断に自分の弱さを痛感。
- 最後の500mは脚を引きづりながら走る。沿道の方々とハイタッチを繰り返し、MCの方に名前を読み上げてもらいながらゴール!ゴールした後も、見知らぬ方々とハイタッチ&握手を繰り返す。タイムは13:06:01。制限時間内の完走である。
3年前から始めたジョギングで新たなマイルストーンである。
2009春 多摩川を走り始める
2009夏 月例川崎マラソン参加
2009秋 初ハーフマラソン&フルマラソン完走
2011秋 12時間徹夜マラソン完走
2012夏 100kmウルトラマラソン完走
次のマイルストーンはトライアスロン(ショートディスタンス)かな。
コメント