[Audiobook] オーディオブックの長さの限界 (村上春樹著 1Q84)

オーディオブックの欠点は自分でペースを決められない事である。

紙書籍であれば、集中力が高い時間帯に一気に読み進める事ができる。加えて、スキミングをしながらの読飛ばしもできる。オーディオブックではそれらが基本的にできない。長時間の聴読により、ストーリーとは別に「聴く事」に関して飽きてくる。オーディオブックで長編を聴くことに積極的になれない一つの理由である。

今まで聴いた中で最も長いオーディオブックはHarry Potter and the Order of the Phoenixの29時間。今回はそれを大きく上回る村上春樹氏の1Q84は46時間50分である。

1Q84  unabridged
by Haruki Murakami
Regular Price:$39.95
LENGTH:46 hrs and 50 mins

  • 奇妙な場面設定による非現実感の楽しみ、独立したストーリーの繋がりを想像しながら聴き進める面白さ、場面描写のディテールの素晴らしさ、等は村上氏の作品ならでは
  • Kafka on the shoreと同様に、1Q84においても重要な伏線が回収されず。また、little peopleが何者なのか、何がモチーフなのか、理解できず。聴き終わった時の置き去り感は酷い。
  • 前半部分の主要人物(Fukaeri)の、後半部分でのロールがイマイチ。

移動やジョギングの時間を使って少しづつ聴いていき、46時間を聴き終わるのに約一ヶ月要する。中盤から後半にかけて、急にテンポが遅く(悪く)なったような気がする。オーディオブックだからかもしれないが、途中で聴く事に挫折しそうになる。オーディオブックで小説を聴く場合は、長くても20時間くらい(2週間)までが良いと思う。

今回覚えた単語:irretrievably lost, dowager

ストイックな登場人物に都会感を感じる度:★★★★
聴き終わった後の爽快感:★★
テンポ:★★