トライアスロンとキューブを組み合わせた競技のAcademiathlon、競技としての実現可能性を調査を兼ねオリンピックディスタンスを走破した(死ぬまでにやることリスト100 No.1)。
様々な課題が見つかった。
1.スクランブル
まず直面したのはキューブのスクランブル(バラバラの状態に崩す作業)。キューブ競技ではランダムなパターンを生成するソフトウェアに従ってスクランブラーがスクランブルをしてくれる。Academiathlonにおいてもスクランブラーがいれば良いのであるが、競技のたびにスクランブラーを手配するのは困難である。スクランブルするにはキューブの回転記号を理解し、間違いなくその記号の通りにキューブを回せる技術が必要になってくるからである。
Academiathlonにおいては競技としての自由度をスクランブラーで制限したくない。したがって競技者自身がスクランブル方式を取ろうと思う。あらかじめ決めた回数以上の回転を競技者自身が適当に回すのだ。流れは以下の通り。
- キューブを2つ用意する
- 競技者はまず2つともスクランブルする
- キューブAをソルブ
- キューブAをスクランブル
- キューブBをソルブ
- キューブBをスクランブル
- 以降、3.から6.を繰り返す
この流れにより基本的に一人で競技を進行することができる。また必要であれば審判員が置いてあるスクランブルされたキューブを確認することもできる。複数の競技者がいるのであれば審判員は置いてあるキューブを競技者間で交換することもできる。いずれにしろ競技者にスクランブルを任せている以上、競技者の良心にゆだねられている部分が大きい。
2.スイム&キューブ
公平さを担保するため、「壁又は底に触ってから2秒以内あキューブを回してはならない」という制限を設定した。背泳ぎも場合によっては制限する必要がある。
さらに今回判明したことは以下の通り
- プールでキューブを落とした時の措置
- 同時に二つのキューブを保持することができるか
3. エアロバイク&目隠しキューブ
他の競技に比べてインスペクションに公平さが求められる目隠し、最初のスクランブルだけは競技者でない者がやるべきであろう。
またエアロバイクの設定負荷を公平にする必要がある。
更に疲れてくるとキューブ全体の記憶ができなくなる可能性もある。例えば「エッジのみの再現」「コーナーのみの再現」であっても競技者の利益になるような採点方法が望まれる
4. トレッドミル&片手キューブ
スクランブルも片手ですることになる。案外難しい。
また最後の競技である「トレッドミル&片手キューブ」の際の競技者の疲れはピークに達している。片手キューブの途中でキューブを落としてしまう者もいるであろう。その際に「直ちにトレッドミルを止めキューブを拾う」というルールを考えていたが、トレッドミルを止めた瞬間に距離がリセットされてしまう。
これを回避するためには、キューブを複数用意しておき「拾わない」というルールも一つの選択肢であろう。周囲への迷惑に配慮すれば不可能ではない。ただ「三個以上落としたら失格」等の上限設定は必要となってくる。
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